第8戦 高萩ふれあいの里 大会観戦記

　気温は19℃。天候はあいにくの雨空。雨具の上からも雨粒を感じられるくらい梅雨の重い雨が降りしきる朝。会場となる３号池と２号池の一部の水はややステイン気味のクリアコンディションでのスタートも、時間の経過と共に土砂流入により徐々に薄く濁りが入っていく展開となった。予選は３人１組の総当たりを２セットによる勝ち点方式で行われた。スタートは３号池側は放直色からのスタートとなったが、２号池は人のいない部分に魚が寄ってしまったのか不発気味。それでも池全体の居つきの反応は良く、池奥、表層、底石の陰からの食い上げなど、多様な引き出しパターンに反応は出ていた。
　予選全体を見て「ニョロ系」を中層トロ引きの釣果が出ていたように見えたが、同じルアーで中層レンジを攻め続けるのではなく、前後にボトムパターンや表層パターンなどを挟んで「飽きさせない釣り方」を組み立てていた選手が数を伸ばしていたようだった。
　決勝トーナメントは12人が進出、11時頃から開始された。この時間頃の３号池は２号池からの水の流入で朝よりも１トーン濃いステインへと変化し、雨足も弱くなりだした状況も重なってか、表層域の活性が上がりだした。準決勝は中層ニョロ系、表層マイクロスプーンのレンジローテーションでの飽きさせない釣りとなる。
　決勝へ戦は6人が進出。この時間になると雨もほぼ上がり天候は曇りへと変化。するとブレイク付近の魚の表層への反応が上がり、ピックアップ直前までしっかり巻くマイクロスプーン。フローティング系クランクのストップ＆ゴーでも反応がでる展開に。結局決勝戦後半にトップの反応にすぐさま対応した[13]上野選手と[21]鈴木選手によるサドンデス戦に突入。結果上野選手が制し初優勝を手にした。