第11戦 平谷湖フィッシングスポット 大会観戦記

　気温は19℃。受付開始頃から空は雨雲の通り道で降ったりやんだりという歯切れの悪い天気。池色は夏を越した藻色のステインを残すものの、表層の魚の動きを目で追うのは十分な透明度を保っていた。高原の平谷湖にしては気温も高く合羽を着ていると蒸し暑さを感じる、そんな状況で予選はスタートする。
　開始直後は川側のＢＣエリアの活性が高く放直カラーの2g前後のスプーンを中心に25分間で30本付近の釣果と手返しの良さを競う時間帯となった。 第２ローテに入っても雨は降ったり止んだり。雨が通り過ぎると蒸し暑く、雨が降ると肌寒い。雨雲の通過の度に合羽を脱ぎ着を繰り返し、体力と集中力をすり減らしながらの釣りとなる。この時間になると魚の活性は落ちるものの表層域での反応は良く、マイクロスプーン、クランク、ニョロ系プラグなどをローテーションさせたり、カラーチェンジさせるなど”飽きさせない釣り”で数を伸ばす時間となった。
　第４ローテ開始前に放流が入ると再び放直スプーンでの手返しの良さを競う時間帯となり、今度は山側のAエリアの釣果が伸びた。その後の第５，６ローテもまた表層パターンでの釣りとなった。
　決勝トーナメントは24人が進出。準決勝４人中１人あがりを経て決勝戦は６人で行われた。[8]戸田選手は序盤から迷いなく「なぶクラ」を選択すると引き倒し作戦が見事に成功。並み居る強豪を１本差で押し切り今期２勝目、出場機会連続優勝を決めた。