防波堤管理釣り場を利用する上で覚えておきたいルールとは?

 近年、防波堤管理釣り場が増えてきています。防波堤管理釣り場は転落時の補助用具の整備や監視員の常駐、防波堤の清掃美化活動など行っています。また案外知られていない海釣りに関する国際条約や法律、また各地の地方条例などに抵触しないよう防波堤の利用ルールなどを設け、海釣り初心者でも安全で快適なレジャーになるように活動しています。

釣り客が覚えておきたい主なルール

救命胴衣の着用

 海上保安庁などが呼びかけています。たびたび法改正が行われており、平成30年2月からは海に突き出た防波堤や桟橋の利用時は桜マーク付き救命胴衣の着用が義務付けられています。旅行先で防波堤管理釣り場を利用したい場合は貸出用の救命胴衣も揃っています(300円/1日前後)。もし今後も使う予定がある人は最寄りの釣具店かインターネット通販で購入すると良いでしょう。安い物だと2000円前後からあります。

航路優先

 本来港湾や水路は船舶での人の行き来や荷物を管理する施設です。船が近づいて来た際は遠投した仕掛けは一旦巻き上げて船の通過を待ちましょう。

立入制限の同意

 外国船が行き来する国際港は密輸防止やテロ対策など厳重に立入制限するよう国際条約で決められています。釣り場で許可している区域以外に立ち入らないよう心がけましょう。釣り場によっては入場時に「同意書」へのサインも必要です。

閉鎖条件の同意

 各防波堤管理釣り場は安全面から悪天候時の防波堤閉鎖条件を提示しています。突風、高波、雷などの際は係員の指示に従い退避しましょう。またある程度は事前に調べてから出かけるのが良いでしょう。

よくあるルール

タバコ、火気使用のルール

 石油コンビナート、火力発電所などがある港湾では火気使用が制限されている場所もあります。タバコとライターはもちろんの事、給湯のためコンロ、バーベキューの炭、花火など対象となります。必ず確認しましょう。

年齢制限

 おおむね小学生は保護者同伴で入場可としている所が多いようですが、未就学児の入場はお断りしている釣り場もあります。

服装のルール

 転落防止のため、バランスを崩しやすい靴(ハイヒールなど)を許可していない釣り場もあります。観光で立ち寄る際は気をつけてください。

トイレ、立小便の問題

 沖に突き出た防波堤は数百メートル歩く事もありますので、行って帰っては面倒だからその場で用を足してしまおうと考えてしまう人もいますが、他の釣り客もいますので自分勝手な行動は慎みましょう。

ポイ捨ての禁止

 ポリ袋、糸くず、缶ごみ、余った釣り餌など捨てないよう心がけましょう。

実は上記ルールで取り上げられている内容は一般漁港でも問題になっています

 上記のルールに関しては一般漁港でも実は問題になっています。「誰も見てないから」、「知らなかった」で漁労関係者と釣り客でトラブルになっています。釣り人のマナーアップのために普段から心がけてみませんか?

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