管理釣り場における『プレッシャー』(pressure)とは、主に魚が感じる圧迫感、警戒感という意味で使われます。一般的に管理釣り場に放流される渓流魚は警戒心が強く、人の気配(鳥の気配なども)を感じ取ると遠ざかろうとします。また同じルアー、フライを使い続けると魚が学習して釣りにくくなります。これらの事をプレッシャーと呼びます。
管理釣り場のプレッシャーとは?
プレッシャーは釣果に影響する
プレッシャーは釣果に影響する要素です。一般的にプレッシャーが低い方が釣りやすい状況にあり、逆に高いと釣りずらいと言われています。自然状況は人間が変える事は出来ませんが、プレッシャーの一部は人間側でコントロールする事も可能です。
管理釣り場のプレッシャー 高低の要素
プレッシャーが高くなる要素
【自然状況でプレッシャーが高くなる要素】
●鳥の飛来
●お客さんが多い状態(人の気配)
●クリアーコンディション
●無風状態で、池の中のを覗き見ると魚の泳ぐ姿が見える時(即ち、魚からも人が見えている時)
【釣り人の行動によりプレッシャーが高くなる要素】
●同じ色のルアー・フライを使い続ける
●同じ形のルアー・フライを使い続ける
●同じレンジ(深度)を探り続ける
●岸際に立って釣りをする
●騒ぐ
プレッシャーが低くなる要素
●お客さんが少ない状態(人の姿が見えない状態)
●マッディーコンディション
●ストラクチャー(岩、草、構造物など)の陰
●風があり、水面がさざ波立つ状態
●場を休める(キャストしない時間を作る)
プレッシャーを考慮して釣る工夫
●なるべく姿を池に晒さない(手前を釣る時、岸から一歩後ろに下がって釣る)
●少し時間を空ける(場を休める)
●お客さんの入り方の粗密を見て、入る場所を決める
日常会話・SNS等での使われ方
プレッシャーを嫌う
【釣り場の状況・例】
今日は人が多く入ってるので、魚はプレッシャーを嫌って沖へ逃げてる感じだね。魚がブレイクについていない。
プレッシャーが高い・低い
【釣り場の状況・例】
・今日はクリアーで風がないから、魚からまる見えでプレッシャーが高いね
・風が出てきて波立ってきたので、プレッシャーが低くなったね
【フィッシングプレッシャー】
・今の時間は放流から時間が経って、プレッシャーが高くなったね
プレッシャーに強い、弱い
【釣り場の状況・例】
・あの釣り場はいつもお客さんが多く入るから、プレッシャーに強い池だよ
・この池は普段そんなにお客さん入らないから、たまに混むと釣れなくなる。プレッシャーに弱いね
まとめ
管理釣り場においてプレッシャーは、①釣り場の状況、②ルアー・フライを見飽きてスレる状況。大きく2つの意味で使われます。
プレッシャーは釣果に影響する要素です。自然状況は人間が変える事は出来ませんが、プレッシャーの一部は自分でコントロールする事も可能です。