『鱒玉(マスダマ)』は管理釣り場の水面に突如として発生する虹鱒が群れになり円状に泳ぎ出す一種のなぶら状態の事を指します。実際には平面的でなく立体で球状または円柱状に泳いでいるので鱒ボールと呼ぶ人もいます。
なぜ鱒玉は発生するか?
なぜ鱒玉が発生されているかのメカニズムは実はよく分かっていません。ここでは諸説取り上げていきます。
養殖場の頃の習慣説
管理釣り場の放流魚はすべて日本国内の養殖場から移されて放流されている魚です。円形の流水イケスで育った魚がその時のクセで円状に泳いでいるのではないか?という説があります。
給餌の時間説
養殖場の給餌時間は一定です。ニジマスたちはその時間になると水面近くにあがり、餌が落ちてくるのを待ち構えます。習慣的にエサを貰っていた時間に、何か落ちてきた時に突如スイッチが入るのでは?という説があります。
威嚇説
顕著な例として知られるはイワシの群れと同様、大型魚に追われた時に群れる事で威嚇をする説があります。しかしながら管理釣り場には大型の魚はなかなかいません。ですので大型魚以外にニジマスが何か危険を察知した時に群れを大きく見せる事で対抗しようとしているのではないか?という説があります。
鱒玉は釣果に影響するか?
一般的に『なぶら状態』では活性が高いように思いますが、管理釣り場の鱒玉の場合、活性が高い場合と、活性が低い場合、どちらもあり評価がしずらいのが実際です。
しかしながら鱒玉は放流量が多い釣り場の方が発生事例が多く、鱒玉を見たのであればその釣り場は放流量が多いという裏付けになります。