ノータッチリリース

すそのフィッシングパーク
ルアーフライの管理釣り場のルールで『ノータッチリリース』は魚に触れずにリリースする事を意味します。キャッチアンドリリースとほぼ同義語として扱われますが、魚をリリース方法をより具体的に表現してるルールです。

ノータッチリリース /NO TOUCH RELEASE

ノータッチリリースとは

ノータッチリリースとはその言葉の通り、魚に触れずにリリースする管理釣り場のルールです。管理釣り場でリリースする場合は主に2つの方法があります。リリーサーを使うか、ラバー製ランディングネットを使用します。リリーサー使用時は水中でダイレクトにリリースでき、ランディングネット使用時はフック(針)を摘まんでフックアウトしてリリースすることで、魚に触れることなく再放流する事が出来ます。

リリーサー

リリーサーは概ね30cmまでの小~中鱒をリリースする時に使われます。使い方はフックをひっかけて、竿を自分の目の前に押し出すと簡単に魚がフックアウトします。字面で書くのと実際ではイメージが異なりますが、慣れるとカンタンにリリースできます。ある程度高さのあるような場所でも比較的使えます。

リリーサーの使い方①

まずはリリーサー先端の金具をラインに掛けます。そしてフックの所までスライドさせます。
リリーサー

リリーサーの使い方②

リリーサーの先端の金具がフックに掛かったら、少し竿を前方に押し出すと自然にリリースする事が出来ます。(※バーブレスフック使用時)
リリーサー

ランディングネット

ノータッチリリース
ランディングネットは概ね30cmを超えるサイズの中~大鱒をリリースする時に使用します。ルアーフライ管理釣り場で放流されている鱒類をリリースする際に一番重要な事は魚の表面を覆う粘膜の維持することです。魚のヌメりを削ぐことなく、短時間でリリースする事で再生率が大幅にアップします。
ランディングネット使用時は水に良く濡らし、水温と同程度まで冷やします。可能であれば常に池に浸しておくのがベストな方法です。

【暑い時期は特に注意】 基礎知識
暑い時期にランディングネットを陸揚げしておくと、ネットは温度を持ちやすい。そのまま使うと魚がヤケドしてしまう場合があります。ランディングネットを使用する際は、ランディング中にネットは水に浸して水温に馴染ませるようにしましょう。

キャッチ アンド リリースとの違い

キャッチアンドリリースは主に渓流の放流釣り場において、魚体数の維持を目的に行われてきました。適切なリリース(再放流)を行う事でその渓流(釣り場)の魚の数を維持する。リリースされた魚は自然の中で再生・回復します。そして再生した魚をまた次の釣り人が魚との駆け引きを楽しむ事が出来る。このサイクルが適切に行われる事で、①経済的なライセンス価格でありながら、②長い時間にわたり、③より多くのアングラーと釣りの楽しさを共有する事が出来るという循環が生まれます。これが「キャッチアンドリリース」の理想です。

しかしながら「キャッチアンドリリース」の真意が伝わらず、再放流の意味をなさない単に池に戻すだけの行為も多く見られました。そこでより明確に適切なリリースをあらわす言葉として「ノータッチリリース」という呼び方が生まれました。

覚えておきたいキャッチアンドリリースにならないリリース

管理釣り場の禁止事項に明記されやすい行為です。特に記載がない場合でも悪いリリースは行わないようにしましょう。

【陸あげ】
鱒を陸にあげて泥まみれにしてしまうと、鱒を覆う粘膜が取れてしまい再生する事が出来なくなってしまいます。

【魚をじかに手で持つ事】
陸あげ同様に鱒を覆う粘膜がとれてしまいます。手でつかんでしまった場合は持ち帰って食べましょう。

【一度ビクに入れた魚の再放流】
同様に魚の粘膜が取れてしまうので、リリースにあたりません。

【フライ呑まれ、ルアー呑まれの対応】
大型鱒にありがちですが、フライやルアーを呑まれてしまう事が稀にあります。現状の管理釣り場ルールではハリスを根本で切って放流が一般的になってきています(※釣り場によってルールは異なります。特にルール記載がない場合は管理者に問うこと)。

管理釣り場ドットコムデータベースの表記

管理釣り場ドットコム内の各釣り場のルール表記ですが、主に2段階の表記をしております。特に記載がなくてもノータッチリリースを心掛けるようにお願いします。

【ノータッチリリース励行】
その釣り場のすべての池で、ノータッチリリースを理解し、それを行う努力をする。

【ノータッチリリース推奨】
一部の初心者池、ゾーン以外はなるべくノータッチリリースを心掛けるようにする。

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